わがままが個性になる

今日は6方向に同じタングルが並ぶように、正確なマンダラのようなものを描いてみよう!!と思って描き始めました。
美しくバランスのとれたゼンダラは憧れです。

真ん中にターコイズを配して、その周りを規則正しく囲むタングル・・・そんなイメージです。

さて、描き始めました。
中心の円からグルグルと描き始め、最近気に入っているケーブル編みのようなタングルを描きました。

そこで急に、規則正しく描くのが嫌になってしまいました。私は羽根のようなタングルを描きました。次に、ヌームという絡まったタングルを描いて・・・それから次々に、何かが真ん中から生えていくように描き続けました。

真ん中のターコイズとバランスを取るように、色鉛筆で色を足して・・・
・・・最初に思っていたのと全然違う結果になってしまいました。

私は同じものをいくつも描くことが苦手なタイプです。でも、同じものを連続させる美しさはよく知っています。(そして、規則正しい作品を見るのも大好きです!!)

テキスタイルデザインの時、マンダラ柄を描くときは、6分の1だけ描いて、パソコンで6倍にします。同じものが反転したり、回転したり、シンメトリーに配されたりするのは、とても落ち着くし、美しく感じられます。

ゼンタングルでも、頑張って左右対称にしたり、規則正しく回転させたレイアウトで描くこともありますが、だいたい途中で自分の線の狂いが嫌になったり、同じことに飽きたりして、違うことを始めてしまいます。


私のワークショップでも、私の提案が気に入らなかったり、苦手なタングルがある時は申し出てください。
「もうグルグル描くの嫌です。」とか、「塗りつぶしたくありません。」とか、ドンドンわがままを言ってください。

そのわがままが、その人の個性になります。
グルグルが嫌なら、カクカクにしたり。
塗りつぶしたくなければ、ティップル(小さい丸)て埋めたり、色んな方法があります。
「もうゼンタングルを描きたくありません」と言われたらお手上げですが、、、そうしたら、みんなが描いてるのをジッと見て、いつか描きたくなった時にもう一度チャレンジするというのもいいでしょう。

誰もに理想の完成系があり、どんな作品にしたいかという最終イメージを持ちながら描いていると思います。理想を持つことは素晴らしいことです。

しかしたまには「疲れた」「飽きた」「面白くない」というマイナスな感情が沸き上がってくることもあるでしょう。
そんなときは、チャンスです。「じゃあどうしたい?」「どうすれば面白い?」思いっきり方向転換してみるのです。

人生ではなかなかワガママに生きられなくても、紙の上では、ほら、好きなように。自由にやってみましょう。そのワガママが個性になるはずです。

成冨史絵のゼンタングル®︎

マッシュマニア・テキスタイルデザイナー成冨史絵のゼンタングル®︎の世界

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