エレガンス オブ リミッツ

昨日は初めてブルーのペンだけで描いてみました。シェーディングは、ブルーとネイビーの色鉛筆。ハイライトは、ジェリーロールとチャコに加え、白色鉛筆も使いました。
ルネサンスタイル(薄茶色の紙)じゃなくても良かったかな?と思いましたが、ルネサンスに描く面白さもありました。
また新しい方法を試してみようと思います。

私はゼンタングルの講師として、日々、様々な技法や道具を研究しています。
『絵画全般』の色々な技法を研究するなら、数え切れないほどの方法がありすぎて、気が遠くなることでしょう。だから絵画の先生は、『水彩画』『油彩画』『イラスト』『デッサン』など、ジャンルを決めて教える方が多いのかもしれません。

1番大変なのは、子ども向けの絵画教室やアートクラスです。学校の図画工作の先生にも、本当に素晴らしい努力とアイデアが溢れていると思います。
子どもが飽きないよう、様々な手法を知ってもらわなければなりません。もしかしてマニュアルがあるのかもしれませんが、それにしてもやはり凄いなぁ・・と、尊敬してしまいます。

ゼンタングルは数ある絵画の中でも、シンプルな画法になります。公式の紙はとても小さいですし、使う道具もとても少ないです。
ですから、ゼンタングルの技法を研究すると言っても、限りがあるので、ものすごい努力が必要というわけではありません。
(ただ、続けることにはパワーが必要です。)

ゼンタングルには、『Elegance of limits』という考え方があります。リミット(制限や制約)の中で美しさを表現する、という考えです。

私もこのリミットの中で、何ができるか?
限られた道具の中で、驚くべき表現が出来るのではないか?と、常に考え、試してみることが好きです。
リミットの中で、自由に描いて、その上で驚きと美しさが生まれると、難解なパズルを解いた後のような爽快感と達成感があります。

その上で、その作業に没頭し、夢中になれるという楽しさがあります。ゼンタングルの小さな公式タイルの中に、大きな世界が広がっているようで、先の可能性を考えるとワクワクが止まりません。
次はどんな作品が生まれるのか、自分でも楽しみで仕方がないです。

成冨史絵のゼンタングル®︎

マッシュマニア・テキスタイルデザイナー成冨史絵のゼンタングル®︎の世界

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